再)ライフ・ストーリー第3話「リベンジマッチを直談判!」
すでに私を知ってくださっている方にも
はじめましての方にも
自己紹介のつもりで
私のライフ・ストーリーを
6話にわたり、ご紹介しています
いきなり第1話は、
黒歴史の暴露からスタート、、、笑
第2話では、いじめっ子から一転!!
みんなを支えるリーダー的存在に!
本日は、第3話
いったい誰を相手に、リベンジマッチを直談判!
したのでしょう?笑
引き続き、ライフ・ストーリーをお楽しみください^^
◆リベンジマッチを直談判!
さて。
そんな生粋のリーダーが、
「進路」を考える季節がやってくる。
「第一希望は薬学部だったんですよ。
2年生の時にそう思うようになったので、
ごひいきの強みで(笑)、
『これをクリアしたら、
3年生で理系コースに転科してもいい』
っていう条件をもらったんです。
それを無事にクリアしたんだけど、
結果的には、その志望は断念することになって」
彼女が私立の薬学科へ進むことは、
田舎の親にとっては大打撃だった。
奈美さんが親から食らった、初めてのNG。
「あなたは女の子なんだから、
どうせ結婚するでしょう?」
親からかけられたその言葉は、
21世紀になった今もなお、
ゆうゆうと羽振りを利かせている。
「でも、じゃあ自分で学費を稼いででも、
薬学科で勉強したいかというと、
そうでもなかった自分に気づいて。」
指定校推薦に路線変更。
東京の短大に進路を決めた。
「東京での生活は面白かったですね。
『こんな考えの人もいるんだ!』
っていう驚きばっかりだった。
自分の思ってた『普通』が、
みんなの『普通』と違う。
そのことが、ものすごく楽しくて」
でも、入ったバスケットボールのサークルでは、
奈美さんのリーダーシップは発動しなかった。
「もうちょっとこうやったら、
みんな楽しめるし、やる気が出るのに!」
そう思いながらも、
黙々と練習する日々。
「その時は、見てただけだった気がします。
決して、自分のやり方だけが正しいとは思っていないし、
当時のリーダーが頑張っている姿も見ているし」
仕切り屋少女が大人になった瞬間である。
「私が気づいたことを、リーダーに伝えたりもするけど、
そこから、何を選び取るかは、リーダーの仕事。
合わなかったら、やめればいいや、と思ってた」
奈美さんはいつも、
周りの人より、一歩大人である。
大学という新天地で、
居場所を得るために血眼の人たちの中にあって、
それにまったく執着していない。
「就職も、そんなに苦労してないんですよ。
『自分の行きたい会社じゃなきゃ嫌だ!』
って思っていたけど、友だちは、
何百枚も資料請求のハガキを書いてるんですよね」
そんなに行きたい会社があるの!?
奈美さんは驚愕する。
自分が行きたい会社は、3社ぐらいしかない。
「だからハガキは3枚しか書かないし、
行きたくない会社に『行きたいです』なんて、
どうして書くんだろう?と」
履歴書写真は、みんなと同じく、新宿の伊勢丹で。
初回は3枚。もちろんみんな焼き増しをする。
「でも私はそのお金を、他に使いたかったんです。
というのも、遠距離恋愛していたので(笑)。
だから私は絶対、3社で決める!
そう思って、食品や化粧品メーカーの、
研究所を3つ、志望することにしたんです」
うち1社から不採用の知らせが届くと、
奈美さんは驚きの行動に出る。
「どうしても入りたいから、
落ちた理由と、もう一回チャンスがほしいと、
会社に直談判したんです」
自分の進路について親身になってくれていた教授に、
一応、ことわりだけを入れて、
彼女は体当たりをする。
「結果、再チャンスはいただけなかったけど、
やりきったというか、気が済んだというか」
そんな彼女の体当たり就活を、
見かねた教授が「教授推薦」をしてくれて、
志望していた3社のうち、
1社に採用されることになったのだ。
ライフストーリー第4話へつづく
(取材・文/小川志津子さん)